●○少林寺拳法の6つの特徴○●

1). 体と心を共に鍛える
「拳禅一如」(けんぜんいちにょ)
少林寺拳法の第一の特徴は、「拳禅一如」です。拳は肉体を、禅は精神を意味しています。体と心は別々のものであると思いがちですが、実はそうではありません。何かに驚いた時、心臓がドキドキします。病気になると体だけではなく心も沈み、何もする気が起こらなくなります。このように体と心は密接に関係しあっているのです。少林寺拳法の修行をする時、常に心がけていなければならないのは、体と心を片寄ることなく修養させるということです。少林寺拳法は理屈だけの精神論や、単に肉体を苦しめること(苦行)によって精神の安らぎを得るために行うものではありません。少林寺拳法の修行は、自己を見つめ自己にある可能性を掘り起こす身心一如の修養法なのです。それが拳禅一如です。

(2). 少林寺拳法の目指す行動原理
「力愛不二」(りきあいふに)
少林寺拳法の第二の特徴は、「力愛不二」です。誰もが幸せに生活していくには愛と慈悲ばかりではなく、理知と力の両方が必要であるということです。暴力に苦しめられているのをみて、愛や慈悲の心から助けてあげたいと思っても、勇気や力、実行力を持っていなければ助けることができません。反対に愛や慈悲心のない力は単なる暴力に過ぎません。不正や悪に勝つためには、まず善悪を見極め、状況を判断する力と、力の使い方、危機に立ち向かう勇気が必要です。「力を伴わざる正義は無力なり、正義の伴わざる力は暴力なり」ということばがあります。力と愛、理知と慈悲を調和・統一させ、これを行動の規範として、自己の人生を安心で幸福なものとすると共に、社会の平和と福祉のために積極的に貢献していかねばならないのです。

(3). 技と人格の向上をめざす修行の在り方  「守主攻従」(しゅしゅこうじゅう)
少林寺拳法の第三の特徴は、「守主攻従」です。少林寺拳法の技法は「受けから始まり、完全に防いだあとに反撃する」という組み立てになっています。これは、少林寺拳法は正しい教えを守るため、暴力から身を守るためにのみ使う「破邪の拳」という考えに基づいているからです。こうした精神的理由からいたずらに自分から手を出すべきではありません。また、「不敗の体勢」つまり負けない体勢をつくることは、「後先必勝の機」をとらえるために有効であるという技術的な理由もあります。

※破邪(はじゃ)
・・・悪い考えや行いを破って正しい考えや行いを実現すること
※後先(ごせん)
・・・相手の攻撃をかわし、または受けて、相手の技を一旦殺し、体勢の崩れを利用して反撃すること

(4). 相手を殺さず、活かす
「不殺活人」(ふさつかつじん)
少林寺拳法の第四の特徴は、「不殺活人」です。少林寺拳法の技術は人を殺傷するためのものではありません。自分を守り、人を助けると共に人を活かすための技術です。少林寺拳法の技は強烈な痛みで戦意を失わせる効果的な技術です。それは数千年の伝統を有する東洋医学の「経脉医法」に基づいた急所を攻めるところにあります。さらに、各種の理法に基づく合理的な術、技や力の運用により少ない力で大きな効果を得られるのです。人を殺傷せず人を活かす、あくまで「活人拳」を目標としています。少林寺拳法は人づくりの「行」であることからも「不殺活人」の在り方が大切なのです。

(5). さまざまな攻撃に対処する
「剛柔一体」(ごうじゅういったい)
少林寺拳法の第五の特徴は、「剛柔一体」です。剛法とは突き、蹴り、打ち、切り、かわしなどを言います。柔法とは守法、抜き、逆技などをいいます。剛法と柔法はそれぞれの要素を発揮しつつ、補足しあって更に効果を生むという構成になっています。これを「技の剛柔一体」といいます。さらに剛法の中に柔法の、柔法の中に剛法の要素があり、これを「用の剛柔一体」といいます。

(6). 鍛え合い共に成長する修練システム「組手主体」(くみてしゅたい)
少林寺拳法の第六の特徴は、「組手主体」です。少林寺拳法の修練は、二人一組で行うことを原則とします。これは攻防の間合いや虚実、動くものに対する条件など一人では学べない技術を会得するためです。また、自分だけが強くなるのではなく、お互いが協力しあって仲間と共に強くなろうという協調性を養います。技をかけあい、互いに痛みを分かち合うことで段階に応じたスピードや力加減の工夫が生まれるのです。このように二人で一緒に修練することが、技術の上達と人格の向上につながるのです。

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