銀魂小説
七月七日、晴れ (銀妙

七月七日、晴れ


「お妙、茶―。」

「はい。・・・ねぇ銀さん?明日のお祭り、どうします?」

「なんだ妙行きたいのか?」

少し驚いた様に聞き返した

「でも、雨だろ?どうせ」

「そう、ですね・・・お茶入れてくるわね」

そういって足早にキッチンへと向かった

「・・・・・・」

お妙が座っていたところに目をやって、小さくほほ笑む

「かわいいとこ、あんじゃねぇか。」

ぼそっと言葉をもらす

「銀さん、お茶はいりましたよ」

スッと差し出された白く細い腕が銀時の目の前でとまる

コトっと上品な音を立て湯呑が机の上に置かれた

一口、喉に通らせ、お妙のほうに目線を移した

「明日晴れたら、行こうぜ。祭り」

言って、照れ隠しにグイッと熱いお茶を飲み干した

「っちぃ〜」

ふふっとお妙が笑う

へらっと銀時が笑みを返す


こういう些細な出来事が幸せに感じられる二人の生活

きっと明日は、満天のほしぞら





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