BUT ME Ⅱ 「・・・・・・・」
「なんて目ぇしてんでぃ？」
「っ！！」
「まだ動かねぇほうがいいですぜぃ？」
「弥生は・・・！？弥生！！俺と一緒にいた男は！！？」
「俺らが見つけたときにはあんたしか居なかったですぜぃ？他に連れがいたんですかぃ？」
「・・・その服・・・。真選組・・・！？」
「あぁ。お前は何者でぃ？なんであんなところで倒れてたんでぃ？」
「俺は・・・ただの浪人だ。昨晩あそこで不法取引があるって聞いて、弥生と止めに行ったんだ・・・」
「ん？不法取引・・・弥生って野矢与一か？あんたあいつの知り合いなのか？」
「なんであいつの本名を・・・！？」
「昨晩そいつを不法取引の連続犯で逮捕しやした。お前も一味ってことか？」
「弥生が・・・連続犯・・・！？うそ、だろ？」
「・・・。土方さん、こいつの目」
「あぁ、本当に知らなかったみたいだな。大方奴に利用されてたんだろう。」
「そんな・・・弥生に限って・・・こんなことって！！！」
（うそだろ？弥生・・・俺を裏切ったのか？親友じゃなかったのかよ・・・弥生っ！！）
「なぁ、俺を真選組に入れてくれないか・・・？」
「え？・・・総悟、近藤さん呼んで来い」
「へぇ・・・」
「俺は山崎退。俺をここでつかってくれないか？」
「隊士が増えるのは一向に構わないが・・・なぜ真選組に入隊したいんだ？」
「人を見極めたい・・・人を見る目が欲しい・・・」
「近藤さん・・・」
「あぁそうだな。」
「山崎退。お前は今日から真選組の監察だ。」
「！！ありがとうございます！！！」
「やぁまぁざぁきぃ～！！！！」
「ふっ副長！」
「お前今仕事中だろーがぁ！！またミントンしてたな！？」
「やーー！勘弁してくださぁい」
「ははっ！山崎も丸くなったもんでさぁ。ねぇ近藤さん？」
「そうだな。入隊したてん頃のあいつの目は・・・」
あれから人を信じることを頑なに拒み続けた
俺は今、心からこの人たちを信じれていますか？
こころから、愛せていますか？
真選組、ここが俺の居場所でいいんだよな・・・・・・
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