沖神小説
テノール声に魅せられて

「ひゃっ!?」

嫌に冷たい雪が神楽の首筋と頬に落ちた。
「雪アル…」
「雪?あぁほんとだ。チッさみぃなぁコノヤロー」
「そうですね。風邪ひくといけないんで早く帰りましょうか」
万事屋一行は止めた足をまた動かしはじめる

サクサクサク

段々と雪が積もりだす

「うぅ〜寒いアル!!銀ちゃんが松茸狩りに行こうなんて言い出すから悪いネ。山の天気は変わりやすいって結野アナが言ってたアルヨ!」

「るせぇお前はアレだ…定春にでもうもれてろ。」

「定春〜!!……?銀ちゃんおかしいネ、定春がいないョ」

「ほっとけば腹へったらそのうち帰ってくんだろ」
「だめアル!!定春家の場所きっとわからないネ。可愛そうだヨ」
「そうですよ銀さん。探しに行きましょう。」
「〜ちぃ!さみいなこん畜生。じゃあ解散!!三十分後にここに集合だ。」




「ふぅ…けっこう歩いたアルね。足が疲れたヨ。新八と銀ちゃん、見つけてくれたかな…」

足元の雪の量が増えてきて少し歩きづらくなってきていた。
神楽は疲れた足を休めるために近くの岩
へ腰を下ろした。…と思ったらそれは岩ではなく雪の塊で神楽は雪の積もったゆるやかな崖から転がり落ちていった。

「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ドボォォンッ!!

神楽が落ちていった先には山の天然温泉が湧いていた
「たっ助かったアル…」
「……チャイナ…??」

神楽の頭の上できれいなテノール声がした。

「ソウゴ!?なんでこんなところに…」
最後まで言い切る前に沖田が口をはさんだ
「それはこっちの台詞でぃ。なんでチャイナがこんな山奥の温泉に?ここは俺の秘密のさぼりスッポトなんでさぁ。…まぁなんでもいいからそこ、どいてくんねぇか?」

言われて初めて、神楽は自分のポジションに気がついた。
温泉に入っているのだからもちろん裸の沖田。
神楽はあぐらをかいた沖田の足の中に座りこんでいた。

「ごっごめんアル…!!」
頬を真っ赤にしてあわてておりようとする
が、あせりからか足を滑らし沖田の胸に倒れこんだ。反動で沖田の白い鎖骨に唇があたる。
「っ!?」
沖田は顔を赤くしてこけた神楽を気遣ってみせた。
神楽は恥ずかしくて顔があげられない。
「チャイナ、もしかして今のキスか?」
沖田が緊張の糸
を切るために口を開いた。
「ちっ違うアル!!滑っただけネ!!」
予想道理の答えがかえってきたところで少し面白くない顔をみせた沖田は意地悪そうに言う
「ほんとは俺が好きなんだろぃ?」


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