沖神小説
バレンタインデーkiss (一

バレンタインデーKISS


「今年一番の売れ筋!ラッピングの可愛さがウリでぇ〜すっ」


「神楽ちゃんはもう買った?」
「何をアルか?」
「なにってバレンタ」
「キャーー!!これ可愛い〜!!」
妙の声をさえぎって若い女の子の声がした
「うっせぇなぁ!きゃぁきゃぁ騒いでんじゃねぇよ!」
「妙ちゃん、ひがみは・・・」
「あら?キュウちゃん?今のはひがみじゃなくって」
「嫉妬アル」
ギロっと妙の目が神楽をにらみつける
「キュウちゃんは誰かに渡すのかな?」
「ぼっ僕は別にっ!」
ふふっと妙が笑う
「もうすぐバレンタインね・・・」
「バレンタイン?」
神楽は聞きなれない言葉に興味をもった
「なんネ?それ?」
「バレンタインはね、女の子が好きな男の子に」
「やぁ〜!!こっちのもかぁわぁいぃいぃ〜〜!!!!」
「〜る日なのよ」
女子の声で肝心な所を聞き逃してしまった。が、今の声で妙の機嫌が最高悪い。怖くてとてもじゃないけど聞きなおすことは出来なかった




バレンタインデー当日

「銀ちゃん、これ、アネゴからアル。2月14日に渡してって言われてたネ」
「たっ妙が!?手作り・・・じゃねぇよな・・・?」
恐る恐る銀時が神楽に解いた
「一緒に買いに行ったアルよ」
「よかったぁ〜!!!!!!」
銀時はうれしそうに箱を開けた
箱の中には原型がわからない黒い物体が押し込まれていた
「・・・・・・神楽ちゃん?」
「でも、確かに一緒に買いに行ったアルよ?」
意を決して銀時が一口、チョコらしき物体を口へ運んだ
「うがぁっ!!!!」
「銀さん!?どうしたんですか!?」
声につられて新八がキッチンからリビングへと急いでかけつけた
「あっ、新八、これアネゴからネ」
可愛いラッピングがほどこされた包みを新八に渡した
「買った方ってそれじゃねぇのか!?」
銀時は苦しそうに言った
「えっ?姉上が銀さんに手作りチョコを・・・!?」
へぇ〜っと新八が怪しく笑った
「なっなんだよ!?」
銀時は照れを隠しつつも、実は相当うれしそうな様子だった




「あ〜ねぇ〜ごぉ〜?」
「アラ?神楽ちゃんどうしたの?」
「さっき銀ちゃんと新八にチョコ渡しといたアルよ」
「!どっ・・・どうだった・・・!?」
「苦しみながら全部食ってたアル」
妙の顔がパァっっと明るくなったのがわかった
「アネゴこれからお出かけアルか?」
「えぇ、ちょっとキュウちゃんのところへ」
言って妙はご機嫌よく道場をあとにした

「ん〜暇アル。町にでも行くか」
神楽は一人、町へ向かった



「いらっしゃいませ〜!どうぞご覧くださぁ〜い」
きゃぴきゃぴ声のおねぇちゃんがあっちこっちで客呼びをしていた
「いったいなんの日あるか?バレンタインデー」
神楽は祭りのような騒がしさの町にビックリしていた

バレンタインデーKiss、バレンタインデェ〜Kiss!!

町に流れるBGMの歌詞に気づいた神楽。

「バレンタインデーきっす!?」
神楽は妙の言葉を思い出していた
「バレンタインは、女の子が好きな男の子に・・・好きな男の子に!?きっキスする日アルか!?!?!?」
神楽はとんだ勘違いをしてしまったようだ
「すっ好きな男・・・」
ふと頭に沖田の顔が浮かんだ
「なっ!?違う!!違うアル!!誰があんなサド男なんか・・・!!」
「うっせぇなぁ。なぁに一人で騒いでるんでぃ?」



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