頭の上で綺麗なハスキーボイスが聞こえた 「そっ総悟!?」 神楽は一気に赤面した 「おっお前こそなにしてやがる!仕事は!?」 「土方さんが迷子になったんで探してるんでさぁ」 「迷子?」 「見回りの途中で女たちの群衆に連れ去られたんでさぁ・・・まったくモテる男は大変なこって・・・」 そういいつつも、沖田も大量のチョコをかかえていた 「そのチョコ・・・?」 バレンタインデーのほんとの意味を知らない神楽は沖田に聞いた 「あぁ、巡回中に女に貰ったんでさぁ」 聞いてて神楽はなぜかやけに苛立ちを覚えた 沖田はそれに気づいたのか神楽をあおってみせた 「なんでぃチャイナ。嫉妬してるんですかぃ?」 「なっ!?だっ誰が誰に!?」 「あっあの・・・!!」 話していると横から可愛らしい女の子の声がした 「こっこれ・・・!!」 綺麗なリボンのついた箱を沖田に差し出した 沖田はちらっと神楽をみて、箱に手を伸ばした 「ありがっ!!」 言いかけて、神楽に制服の襟元を鷲掴みにされ、下方に思いっきり引っ張られた。そしてそのまま神楽は沖田に口づけをした 一瞬の出来事に沖田と隣りの女の子は混乱しきっていた 「チャイナ・・・?」 沈黙の中、沖田は神楽を呼んだ 「あっ・・・!」 神楽は頭の中が真っ白になりその場から逃げだした 「ちょっ待てよ!?」 びっくりした拍子に落としたチョコをばらまいたまま、沖田も神楽を追い、走り出した 途中振り返って、さっきの女の子にワリィ!と会釈をした 「っはぁ!はっ・・・つ」 神楽は全速力で街を駆け抜けて行った 「待てよ!チャイナ!待てってば!・・・神楽ぁ!!!」 ピタッと神楽が足を止めた 「今・・・」 「え?」 振り返った神楽の顔は真っ赤だった 「今、初めて私の名前、呼んだネ」 嬉しそうに、にこっと笑った 「そっ・・・そうだったか?」 沖田は照れ隠しにとぼけた 「それより・・・さっきのキっ・・・なんだったんだよ?」 立ち止まった神楽は思い出してさらに赤面した 「アッアレは!!そのっアネゴが・・・〜〜〜」 神楽の声が聞こえないほど小さくなっていった 「なんでぃ?」 うつむいた神楽にもう一度聞いた 「だっだから!!!!アネゴがバレンタインは女の子が好きな男にキスする日だって言ったアル!!!!!!!」 神楽は真っ赤な顔をして叫び倒した 「すっ・・・き!?」 言ってから、しまった。っと、神楽はまた顔を伏せた 「チャ・・神楽、俺が好きなんですかい・・・?」 落ち着いたように沖田は聞いた 下を向いたまま、暫くして神楽は小さくうなずいた 沖田はスッと神楽の顔に手をかけた 「こっち向きなせぇ」 そう言って優しく顔を起した 目を合わそうとしない神楽に一言 「神楽」 名前を呼んで、チラッっと沖田の顔を見た隙に沖田は自分の唇を神楽の唇に合わせた 「俺からの返事でさぁ・・・」 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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