沖神小説
雪待人

雪待人



初雪が降り出してからかれこれ二週間


止まずに降り続ける雪を迷惑にも思った

初めこそ季節を感じ見惚れたものだがまぁだいたい毎年こうなってくる



『さぁみぃ〜』

『だったらこんなとこでさぼってんじゃねぇヨ』


聞き慣れた透き通るような声が頭上から降ってきた


年中無休にてベンチで昼寝をする俺にこれまた年中無休くそでかい犬と散歩にくる女



『ここが一番いいんでぃ』

お前が来るから


『ここは定春お気に入りのコースネ!』

私もな



お互い雪に隠したその声を感じ合っている


不思議と嫌みが柔らかく聞こえてそれが当たり前のコミュニケーションとなっていた



『サド、頭に雪が積もってるアル。ダセー』


今日は遅れて悪かったな
積もるほど待たせて…


『ファッションだ最先端の』


来るのはわかってまさぁ
お前さんのためなら何時間でも…




あぁこの胸の内言葉にしてもいいものだろうか


神楽…愛してる


壊れてしまわないだろうか


心底、愛してる



素直に言ってみたいョ


早く会いたかったョなんて毎日会えるのがたまらなく楽しみだョ とか





"次の雪の日にはきっと言ってみよう"



想い通じ合うのはそう遠くはないはず


二人して待とうか


雪の降る日を





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