沖神小説
妄想沖田さん、2月



好みなんてまぁ人それぞれだ

髪はロングに限る

気品が溢れていてそれでいて気取ってない

男を立て家事は出来て当たり前

乳は…まぁでかいにこした事はない



それなのに、どうして惚れた相手ってのはこうも理想とかけ離れているのか



ガキでガサツで生意気で料理は出来ない掃除もダメ

おまけにまな板ときたもんだ


なのにどうして今日も俺はこのベンチでアイツを待っているのか


あぁさみぃ…


屯所のコタツに潜り昼ドラでも見ようか

だって今日はもぅ来ないかもしれない



ただただアイツに会いたい
喧嘩をするだけの仲だけど
罵声しか聞けないけど
アイツの声がたまらなく聞きたい


それだけでこの寒空の下でも暖かい気持ちで待っていられる







『…ード、おぃサドっ!』


待ちわびた声で目を覚ました

辺りはすっかり暗闇の中

『お前、バカだろ?凍死するゾ』


『かぐっ、チャイナこそなんでぃこんな遅くに』


寒さですっかり手が真っ赤だ
もはやそこに感覚はない

だが顔だけが嫌にアツい


『あっそうだった!コレやるアル』


ぶっきらぼうに差し出されたのはリボンすらかかっていない小さな箱




『今日はアネゴとこれ作ってたネ、綺麗に出来たからくれてやる』


そう言って乱暴に投げ渡された箱を落とさないように慌ててキャッチした

『あっあり』
『3倍返しだからナ!』


暗みでよくは見えなかったがアイツの顔が赤くなっていたようにみえた


ま 都合のいぃ解釈に過ぎないのだろうが

間違いなく今の俺の顔は真っ赤だ


年甲斐もなくチョコひとつに堪らなく幸せをかみしめてる



生きててよかったーなんて心の中では小躍りだ
もしかしたら極寒の中の居眠りで天に召されたのかもしれない


頭の中はもうくだらない考えしかまわらない



あ お返し何にしようか…

家でも買ってやるか?


二人の愛の巣に…


ニヤニヤしながら無駄に遠回りで屯所への道へと消えていった








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