沖神小説
オレンジ色のシャワーA

久しぶりに気分が良く、丁度晴れの日があった。沖田は神楽に会いに万事屋へと足を運んだ。
「こんにはぁ…だんなぁチャイナ娘は居るかぃ?」
「おぅ。久しぶりだな。おぉーい、神楽きゃく…」
言い切る前に勢い良く神楽が飛び出してきた。
「ソウゴ!!久しぶりアル♪元気だったか!?……ソウゴなんか少し痩せたアル…?」
「いやぁそんなことはないですぜ。そんなことよりいい天気だ。散歩にでもいきやしょうか。」
「うん!!」

二人は行くあてもなくただなんとなく歩いていた。
「ソウゴ、今日は仕事ないアルか?」
「あぁ。最近忙しかったから、土方さんが休暇をくれたんでさぁ」
「マヨラーにもいいとこあったんアルネ!」

そんな他愛もない話をしていると前方から巡回中の近藤にであった。
「!!…総悟!!大丈夫なのかこんなところで…」
「しっ!」
小声で沖田は近藤を黙らした。
「黙っててくだせぇ。この子にはいってないんでさぁ」
「大丈夫なのか…?」
「えぇ今日は少し気分がいいんでさぁ」
「無理…するなよ」
「そんな顔しないでくだせぇ。気づかれてしまいまさぁ。」
「わりぃ。けど、ほんとに無理するんじゃないぞ」
「わかってまさぁ。近藤さん。」

「ふたりともなに話しているアルか?」
「いやなんでもねぇ。じゃぁおふたりさん、仲良くな!」
心配そうに近藤はさっていった。
あぶなかった…。沖田は心でつぶやいた。

「どっかそこらでやすまねぇか?さきに行っててくだせぇ。飲み物買ってきまさぁ」
「わかったアル」
話をはぐらかされたことが面白くなかった神楽は少しすねて答えた。沖田は気づかないふりをして行ってしまった。
沖田の後ろ姿が前よりも小さく見えた。
「ソウゴ…?」
神楽はなにか異変を感じた。

「ただいまぁ。」
少し待っていると沖田が走ってきた。ものの50メートル程なのにすごく息があがっていた。
「ねぇソウゴ?私になにか隠しているアルネ…?」
「っはぁはぁ…いや、なにもかくしてなんかなっ…あ’’ぁ’’っ!!」
苦しそうな沖田の声にびっくりする神楽。
「どっどうした!?ソウゴ!?!?」
「ゲホッゲホ!!うっ…がぁ!!」
ビチャビチャッ!!
「ソウゴっ!!血が!!」
沖田は吐血していた。
「だいじょ…ぶだ…きにする…ゲホッゴホッ!!…は、ぁ…はぁはぁ」
途切れ途切れに息をきらす沖田に神楽はあわてた。
「まってて!!」
神楽は近くの店で電話をかり救急車を呼んだ。
「かぐ、ら…」
苦しそうに沖田は神楽の名前を呼んだ。
「か…ぐら、かぐ、らっ」
「ソウゴ!!しかっりするアル!!すぐに救急車がくるネ!!」
「すまね…ぇ」
沖田の顔がだんだん青ざめていく。





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