F ゲロッパ!第2の故郷の巻(2010・12・7UP)
先日ライブ会場で、お客さんと話していたら・・・

な、なんと!

早くこのコロコロコラムの続きをUPしてくれという催促が入った!


そのお客さん達は、我々ファン・チキを今年の横須賀ライブで、初めて体験し、しかも静岡から来てくれて我々のオリジナル曲、

「HA・NA・BI」を聞いて気にいってくれた、嬉しい限りのいかしたアメ車乗り達だ。

「早く、CDを出してくれ!」

とも、いつも言われる。

そういう事を聞くと俄然やる気がでるねぇ〜

では、始めよう!


前回までの続き『他力本願物語』サブタイトル「地球劇団に忠実に・・・」


は、一回お休みして、今回は俺の第2の故郷!
高円寺についてコラムってみたいと思う。


このコラムをmixi日記から、探し当てて、もし君が読んでるんだとしたら、センスいいよ!


俺が茨城でやってる店、チキチキ屋は、ホンモノの関西テッパン焼きと昭和でファンキーな音楽とインチキトークを連日繰り広げる店。


そんな最高の俺のワールドに高円寺の仲間が、なんと!
先日、レンタカーを借りて9人で遊びに来てくれた!


しかも、予約時間は23時から明朝まで・・・


俺は、恐れをなして日立に住む、1930年代のフォードをころがす、茨城の仲間、○○ガシ氏に応援を頼み、嵐の準備に備えた。



さて!

この高円寺の仲間達とは、かれこれ十年位の付き合いをしている。


しかも、ライブやイベント等で知り合ったのではなく、あるクレイジーなSOUL'BARから、すべてが始まった!


それがこの店!

『SOUL'BARゲロッパ!』



その経緯は、こうだ。

当時俺が29歳の頃・・・

確実にふざけていた。


何故かって・・・?

勿論、離婚の傷が癒えない上に、物事をマジメに捉える事が、バカバカしく思えてたからだ。(それは今でも大差はないが。)


連日飲み明かして馬鹿騒ぎして、人に絡んで、うさを晴らしていた・・・
(まぁこの頃の俺を見て、リードギターの宇野が作ってくれた曲が、「HA・NA・BI」だそうだ。)


その日は女と歩いていた・・・


アタマん中は、『いったいコイツをどうコマしてやろうか・・・』

しか考えてなかった。


そんなミエミエの下心を隠したつもりで、高円寺の中道り商店街を歩いていて、ある看板が目に入った時、そんな下心など、もうでもよくなった。

『SOUL' BAR ゲロッパ!』

俺は、この看板に確実に言葉や文章では、書き表せない・・・

何か、ニオイみたいなものを感じた。

いや・・・


大袈裟に言うなら、『ここから新しい何かが始まる!』ような予感がしたのだ!


そのキーワードは、これだった!


「Doo Wop」ゥ

そう、その看板の下の方には小さくこう書いてあった・・・


SOUL、 R&B 、 Doo Wopと・・・



まぁなんの事はない、別にあってもおかしくはない看板なのだが、俺には最高なセンスに思えた・・・



ゲロッパ!とナメたカタカナの字で書いてある上に、これまたナメたビックリマークまで付いていた。



そして当時俺は、「Doo Wop」という言葉に飢えていた。


もっと言うならシャネルズ、ムーンドッグス、そしてワンダラーズに憧れていた・・・




そして、それと同時にジェームス・ブラウンにもハマッていた・・・









「なぁィここ入ろう!」

俺は女の返事を聞かずに、地下に降りて行った。



店に足元見られちゃいけねぇ〜と思い、こう・・・いきまいて入って行った・・・



「ィやっすいの〜?」















「ィやっすいョ〜!」


俺より三倍くらいナメた口調で、返事が返ってきた。



しかもソイツは店のソファーの真ん中にギターを抱えて座り、ニヤケながらこっちを見ていた・・・



俺は、マスターのその、あまりにもふざけた態度にワクワクした!ヒ



同時に女は完全にシラケていた・・・



俺はもうオンナなど、どうでもよくなっていた。



客をナメきったそのマスターの男に、猛烈な興味をそそられた!



酒を頼んだら、その廻りにいたマスター取り巻きらしい何人かいた男の1人が持ってきた・・・



俺は、完全にこの得体のしれない異空間に酔いしれ、しゃべくっていた!


たぶんタメ口だったのだろう・・・?




そのマスターは、突然こう言いはらった・・・



「おいっ!兄ちゃん!!俺38だから、ナメんなよ!」


このあまりにもストレートでバカげた会話に、当時の俺にはシャレがわからなかった。
俺は、突然気分が悪くなり、


「帰るわ〜!」

っと席を立った・・・・・・



すると、俺は次の瞬間とんでもない光景を目にする事になる・・・・・






な、なんと奥のほうで笑っていた男が、

突然、

「ありがとうございました〜!」



っとレジまで立ち上がったのだ!








か・・・



完全に狂ってるィ


そう、あの・・・

『ィやっすいョ〜』っと言った男は、ただの客だったのだ。



俺はあまりの事に、なんかバカにされた気分になり、こう捨てセリフを吐いた。


「今日は、メンフィスに行ったら、休みだったからココにきただけだから、もうここには来ないと思うよ。」


注:(メンフィスは高円寺中通り商店街の路地裏にあったドゥーアップ好きのマスターがやっていたbar)




そしたらゲロッパ!のマスターは、こう言い放った・・・






「そうなんですか!じゃあ、また偶然メンフィスが休みの時、気が向いたら寄ってって下さいね!」






俺はこの言葉にヤラレた・・・



この日をさかいに、俺はこの店に通い詰めた・・・


そして、ここから先ほどの「ィやっすいョ〜」の奴も含め強烈なキャラクターと次から次へと出会う事になるのだが、ひとりひとり書いてたらキリがないんで、掻い摘んで話をする。


それからSOUL BARゲロッパ!では乱痴気騒ぎが毎夜おこなわれ・・・



そして気付けば、三年の月日が流れていた・・・



そんなふざけた店が、いつまでも続く訳もなく、


ゲロッパ!ブームも潮時が見えてきた・・・




閉店の時は、それはもうグッチャグッチャの大騒ぎで、幕を閉じた。


しかし・・・



ゲロッパ菌は、そんなことでは、絶滅しなかった・・・


ゲロッパに通っていた常連の若い客により、P・T・Oという名前で、ゲロッパの意志は引き継がれ、ゲロッパほどクレイジーではなかったが、いい店だった・・・


そしてカウンターの奥にはゲロッパに置いてあった、看板がゲロッパの精神を継ぐように置かれていた。
P・T・Oの事も、いろいろな思い出があるので、機会があれば書くことにしよう。


そんなこんなで、あの「ィやっすいの〜?」
から、十年たち、俺も今は3年前に高円寺を離れ、なかなかこの仲間達とも集まれなくなってしまったが、チキチキ屋にみんなで来てくれた事、そしてこれまたゲロッパで知り合った、ファンキー酔っぱらいオヤジ、くまさんの墓参りを兼ねてという、泣かせる仲間達!



その仲間のひとり、元P・T・O
のマスターが、今回開店祝いに持って来てくれたモノが、あのP・T・Oのカウンターの奥に置いてあったゲロッパ!の看板だった!!



十年たって、とうとうゲロッパ!精神は茨城県土浦市に上陸したのだ!



そう!寂れてしまった土浦市を立ち上げる為に!!

立ち上がれ〜ゥ

ゲロッパ!





そして俺はこんなイカした仲間達に、今年最後に感謝の意味を込め会いに行く。



俺に表現出来る事は、歌を歌いに行くくらいの事しか出来ない!


12月26日!


ミクロ&オリエンタルソウル以来の約五年ぶりの高円寺ライブィ


ファンキーチキンズとしては初出演!


勿論!ここのマスターもゲロッパ仲間!!



久しぶりに、俺の第2の故郷でやります!


ファンキーチキンズ!
ライブ・イン

ペンギンハウス!


また・・・あの頃に戻って、みんなで飲み明かそう!!



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