1/6ページ目 ―――空は快晴。 一切の淀み無き青空の下で、ハンター達と飛竜は死闘を繰り広げていた。 ハンター達二人に相対するは空の王者、火竜リオレウス 火竜はその巨大な翼を広げ、ハンター達の手の届かない大空へと舞い上がる。 地上からは火竜の影がはっきりと確認できる。 その影の丁度上から、人の大きさに匹敵するであろう火が立て続けに三発、飛び出す。 その火は着弾すると共に、その地点を削ぎ取るかのように焼き焦がして行く。 そんな物、喰らえばひとたまりも無いだろう。 だが彼等ハンターは物怖じせず空の王者が着地するのを待つ。 見るからに頑丈そうな装備をしている彼等は、持っている獲物を見ても成り上がりのハンターでは無さそうだ。 やがて空の王者が大地に降り立つ頃、その着地の一瞬の隙を突いてハンターは同時に襲いかかる。 『ドスッ!』 『ズバッ!!』 岩のような強固な青白い鎧を着た大槍使いが頭を穿ち、 真紅に染まる鱗に覆われた鎧を纏うハンターは、人であれば簡単に両断できるであろう大太刀を用いて尻尾を切り裂く。 大槍と太刀の一撃を受けた王者はたまらず悲痛の雄叫びを挙げ、直後その感情は怒りへと変化する。 『グオォォォオオ!!』 王者の怒りを具現化させた咆哮は周囲の木々をざわめかせる。 対峙するハンター達もまたその強大な音の力に身を竦める。 『グルルル…』 怒りに周囲が見えなくなった王者は、目の前に立ち尽くすハンターめがけて噛み付こうと首に勢いをつける。 だが王者の反撃は空気を咬みきっただけで終わる。 その鋭利な牙が鎧にぶち当たる直前、硬直が解けたハンターが左に飛んだのだ。 その噛みつき直後の隙をハンター達は見逃さず、反撃の反撃を更に加える。 再び頭と尾に一撃を受け、頭の甲殻は剥がれ、尻尾は肉が剥き出しになり最早骨一本で繋がっている状態。 …一転して立場が逆転した。 『自分より弱い筈の人間に狩られる。』 空の王者リオレウスは憤りを感じつつも、足を引きずりハンター達に背を向けて逃げ出す。 「逃がす…かよっ!!」 大槍を振るうハンターは、逃げる飛竜を追いかけるように槍を構えて突進する。 逃げる王者を追うハンター。 その距離は10メートル、8メートル、5メートルと徐々に近づいて行く。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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